日本の伝統ある劇場芸能を振興し、文化、芸能の保存および向上に寄与することを目的に創設された松尾芸能賞の受賞者が13日発表され、沖縄県内から琉球古典音楽安冨祖流絃聲会師範の田渕愛子さん(44)が琉球音楽部門の新人賞に選ばれました。
沖縄県内からの松尾芸能賞受賞は1983年の照喜名朝一さん(特別賞)、2003年の佐藤太圭子さん(優秀賞)、2018年の嘉数道彦さん(新人賞)に続き4人目で、琉球音楽部門では初の受賞となります。
(第44回松尾芸能賞 選定理由:財団HPより)
2022年11月、第3回琉球古典音楽独演会で古典のなかの古典ともいわれる大曲にして難曲の昔節「首里節」や大昔節「昔蝶節」等に水準の技量をよく発揮し、琉球歌三線の魅力と醍醐味を豊かに表現した。岡山県の出身で琉球方言には無縁で育ったが、琉球古典音楽安冨祖流の妙手 照喜名朝一(人間国宝)に師事し、稽古と精進により琉歌古典語の高度の音楽表現者たり得ること実証した。
令和5年2月11日(土)、那覇市の琉球新報ホールにおいて第7回おきなわ伝統芸能「若衆芸術祭」(1日目/全2日間)が開催されました。「若衆芸術祭」は沖縄伝統芸能の正しい保存・継承・人材育成、底辺拡大を目的に、琉球古典芸能コンクール新人賞と並ぶ若手実演家の登竜門として位置づけられ、中学2年生以下を対象に実施されています。
今回は安冨祖流所属の研究所より3名のこども達が審査に臨み、最高得点者に授与される県知事賞(音楽部門)に平木澄恵研究所の杵鞭佐和さん(埼玉県)、3位得点者に授与される新報社長賞(音楽部門)に平木澄恵研究所の杵鞭とわさん(埼玉県)の姉妹が受賞、また4位得点者に授与される若衆大賞(音楽部門)を砂川昌徹研究所の大谷琉仁さん(北海道)が受賞し、安冨祖流より参加した3名それぞれが上位高得点の成績を収める快挙となりました。
受賞名 | 氏名(在住地) | 所属研究所 |
県知事賞 | 杵鞭佐和(埼玉県) | 平木澄恵研究所 |
新報社長賞 | 杵鞭とわ(埼玉県) | 平木澄恵研究所 |
若衆大賞 | 大谷琉仁(北海道) | 砂川昌徹研究所 |
令和4年度琉球古典音楽安冨祖流絃聲会合同祝賀会が令和5年1月25日(水)19時から、那覇市のマリエールオークパインにて開催されました。
コロナ禍の影響でじつに6年ぶりの開催となりましたが、当日は約90名の会員が出席し、受賞されました先生方の功績を讃えました。
今回は令和4年度春の叙勲において旭日双光章を授与された当会相談役の玉城正治先生、国指定重要無形文化財「琉球舞踊保持者(総合認定)」に認定された川平賀道先生(胡弓)、宮城英夫先生(笛)、照喜名朝國先生(三線)、花城英樹先生(三線)の5名の先生方がひな壇に上がり、出席者から祝福を受けられました。宮城英夫先生は「組踊」においても保持者認定となりダブル認定のお祝いとなりました。
幕開けは、受賞した先生方の門下生を中心に「かぎやで風節」などが演奏され、続く上地正隆副会長のあいさつにて開会。あいさつに立った照喜名進会長は「コロナ禍で計画が3度も中止を余儀なくされ、6年ぶりの開催となりました。多くの会員の皆さんとともに、今日の祝賀会が開催できることに感謝申し上げます。ともに先生方の功績を讃え、今日は祝福してまいりましょう。」と感謝の気持ちを述べられました。
来賓の琉球新報社常務取締役広告事業局長の松本剛様、当会顧問で株式会社大興建設取締役会長の宮里辰秀様からはお祝いのごあいさつを頂きました。
当会相談役で人間国宝の西江喜春先生は「安冨祖流の仲間がこんなに集まるのは本当に久しぶりだ。みんなとともに先生方を祝福出来て嬉しい。」と述べ、声高らかにカリー三唱にて乾杯。祝賀会は会員による恒例の余興も準備され、終始賑やかな楽しい時間となりました。
各賞を受賞された先生方のあいさつからは、これまで支えてきてくださった皆様への感謝と同時に、これからもますますの精進を誓い、安冨祖流発展に向けて全身全霊で取り組みたいとの想いを深く感じる言葉が次々と述べられました。
令和4年度師範・教師免許審査を下記の通り実施いたします。
受験者の皆さまは期限内に申請用紙の提出及び、受験料の納付をお願いいたします。
1、申込期間:令和5年1月9日(月)~令和5年2月20日(月)厳守
2、受験料納付期限:令和5年2月20日(月)
指定口座へ受験料(5,000円)の振込をお願いいたします。
①琉球銀行 店番201 口座番号(普通)606857
名義人:安冨祖流絃聲会
アフソリュウゲンセイカイ
②ゆうちょ銀行 記号17070 番号(普通)16264711
名義人:琉球古典音楽安冨祖流絃聲会
リュウキュウコテンオンガクアフソリュウゲンセイカイ
3、審査日程:歌・三線教師 令和5年3月11日(土)13時30分審査開始(予定)
※審査会場は調整中のため、受験者へ別途通知します。
歌・三線師範 令和5年3月12日(日)10時審査開始(予定)
場所:豊見城市真玉橋公民館
笛・胡弓 師範・教師 令和5年3月12日(日)三線師範免許審査終了後
場所:豊見城市真玉橋公民館
4、受験者事前指導:今年度より、受験者事前指導は実施いたしません。
5、審査順位抽選:事務局で抽選して、別途連絡します。
6、申請書送付先:〒900-0002 沖縄県那覇市曙1-15-11-502
琉球古典音楽安冨祖流絃聲会 会長 照喜名 進
令和4年12月21日、那覇市の南部合同庁舎において10月31日付けで国の重要無形文化財「組踊」「琉球舞踊」の保持者に追加認定された皆さんに認定書の伝達交付式が県教育庁主催(半嶺満県教育長)で開催されました。
「組踊」保持者12名、「琉球舞踊」保持者32名の皆さんに対して追加認定に伴い、認定書が交付されました。
当会からは「琉球舞踊」保持者に花城英樹さん、照喜名朝國さん(歌三線)、宮城英夫さん(笛)、川平賀道さん(胡弓)の4名が追加認定。また宮城英夫さんは「組踊」保持者としても追加認定されました。
誠におめでとうございます。今後益々のご活躍を心より祈念申し上げます。
安冨祖流絃聲会においては、年明け令和5年1月25日(水)19時より、那覇市のマリエールオークパインにおいて合同祝賀会を予定しております。会員、関係者の皆様のご参加をよろしくお願いいたします。
琉球古典音楽安冨祖流絃聲会創立95周年記念公演・第37回鑑賞会絃聲のひびき「佳風の音」が令和4年12月11日(日)、那覇市の琉球新報ホールにおいて昼・夜2回とも盛大に開催されました。
夜の部開演前には、功労賞と感謝状の贈呈式も挙行され、長年にわたり会の執行部で尽力された前会長で現相談役の宮里敏則さん、安冨祖流の研究に尽力し、学術面において会の発展に貢献された新城亘さんに功労賞が贈られました。また、執行部で前副会長を務められた宮城英夫さんには感謝状が贈呈されました。
ご来場を頂きました皆様、物心両面においてご支援・ご協力を賜りました皆様に心から御礼申し上げます。
今後とも安冨祖流絃聲会は創立100周年に向けて力強く歩んで参ります。引き続き、皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
昼公演、夜公演の様子を写真で振り返ります。
(写真撮影:大城洋平)
2023年開催、第57回琉球古典芸能コンクールの課題曲が、12月20日の琉球新報紙面において発表されました。
笛部門の課題曲については、昨年と変更となりますのでご注意ください。
新人賞 | 優秀賞 | 最高賞 | |
歌三線部門 |
①「伊野波節」(本歌) ②「稲まづん節」 ※①②から1曲選択 |
①「作田節」「子持節」 ②「首里節」「干瀬節」 ※①②から1組抽選 |
①「十七八節」「述懐節」 ②「昔蝶節」「仲風節」 ※①②から1組抽選 |
胡弓部門 |
①「かぎやで風節」「下り口説」 ②「こてい節」「上り口説」 ※①②から1組選択 |
①「伊野波節」「干瀬節」 ②「柳節」「子持節」 ※①②から1組抽選 |
①「作田節」「述懐節」 ②「諸屯節」「仲風節」 ※①②から1組抽選 |
笛部門 |
①「四つ竹(踊りクワディーサー節) ②貫花(武富節、南嶽節) ※①②から1組選択 |
舞踊曲 ①「稲まづん(稲まづん節、早作田節)」 ②「天川(天川節・仲順節)」 ※①②から1組抽選 |
舞踊曲 ①「諸屯(仲間節、諸屯節、ションガナイ節)」 ②「作田(作田節、早作田節)」 ※①②から1組抽選 |
同コンクール申込は令和5年5月10日~13日までの3日間を予定。
実施要項は3月1日から琉球新報社にて販売する。
お問合せ先:琉球新報社広告事業局事業グループ
電話:098ー(865)-5255 (平日午前10時~午後5時)
琉球古典音楽安冨祖流絃聲会は正統なる琉球古典音楽の保存継承と普及を目的に昭和2年に創立され、本年95周年の節目を迎えました。
節目の年に合わせて、琉球古典音楽安冨祖流絃聲会創立95周年記念・安冨祖流絃聲会第37回鑑賞会 絃聲のひびき「佳風(けいふう)の音」と題して公演を開催いたします。
本公演では、独唱及び舞踊地謡を当会の重鎮を中心に、各先生方に引き受けていただき、格調高い円熟の歌三線をご披露いたします。また、近年活躍が顕著な女性会員による独唱や舞踊地謡、次代を担う高校生以下のこども斉唱なども含めて、昼・夜公演を通して多くの会員が出演する企画となっております。
昼・夜公演ともに披露される「長ぢやんな節」の斉唱は、当会として演奏の機会がありませんでしたが、当会師範で元沖縄県立芸術大学教授の大湾清之氏のご指導の下、公演史初の試みとして演奏されます。
以上のように、安冨祖流音楽を存分にご堪能いただける公演となっております。どうぞ皆様のご来場を心よりお待ちしております。
琉球古典音楽安冨祖流絃聲会 創立95周年記念公演
安冨祖流絃聲会第37回鑑賞会 絃聲のひびき「佳風の音」
日 時:令和4年12月11日 日曜日
昼の部 13時開演(12時開場) 夜の部 18時開演(17時開場)
場 所:琉球新報ホール(那覇市泉崎)
入場料:3,000円(当日券3,500円)
お問い合わせ:安冨祖流絃聲会 事務局(平田)090-7384-8619
第56回琉球古典芸能コンクール笛部門、胡弓部門の審査が終了し、琉球新報ホームページにて合格者が発表されました。合格者の皆さん、おめでとうございます。
https://ryukyushimpo.jp/information/entry-1545273.html
(以下、三線最高賞)
8月6日土曜日、琉球新報ホールにて開催されました第56回琉球古典芸能コンクール歌三線安冨祖流最高部門は審査が終了し、琉球新報ホームページにて合格者が発表されました。
明日8月7日付の新報誌面においても掲載される予定です。
合格者の皆さん、おめでとうございます。
(琉球新報社ホームページ)
https://ryukyushimpo.jp/information/entry-1545273.html
応募者19名、受験者18名、合格者12名
棄権者1名、失格者1名 合格率66.7%
(以下、三線優秀賞)
7月31日日曜日、琉球新報ホールにて開催されました第56回琉球古典芸能コンクール歌三線安冨祖流優秀部門は審査が終了し、琉球新報ホームページにて合格者が発表されました。
明日8月1日付の新報誌面においても掲載される予定です。
合格者の皆さん、おめでとうございます。
(琉球新報社ホームページ)
https://ryukyushimpo.jp/information/entry-1545273.html
応募者24名、受験者21名、合格者13名
棄権者3名、失格者6名 合格率61.9%
(以下、三線新人賞)
7月27日水曜日、琉球新報ホールにて開催されました第56回琉球古典芸能コンクール歌三線安冨祖流新人部門は審査が終了し、琉球新報ホームページにて合格者が発表されました。
明日28日の新報誌面においても掲載される予定です。
合格者の皆さん、おめでとうございます。
(琉球新報社ホームページ)
https://ryukyushimpo.jp/information/entry-1545273.html
応募者34名、受験者31名、合格者28名
棄権者3名、失格者1名 合格率90.3%